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嫁の貸し出し始めました
第19章 寂しい王様…。
孝と美緒が
指定されは場所にクルマを駐車して
しばらく待っていると
庭の木立の奥から
老人が現れた。
老人というよりは
見た目が若々しく
まだ60代だと言われたら
誰もが信じるくらいの
肌つやがある男性だ。
『はじめまして。お待ちしていました。私が阿久比清六【アグイ セイロク】です。』と
男は孝に深々と頭を下げて挨拶をした。
そして
美緒を見つめて
『美しく清楚な奥様だ…!美緒さんとお呼びしてよろしいですか?』と
柔らかな声で美緒に話しかけた。
孝と美緒は
その81歳には見えない男の
柔らかな物腰とある種のオーラのようなものに
少し圧倒されていた。
美緒は
『あの… もしも私が間違えていましたらごめんなさい。 ………もしかしてアグイ食品の会長さまでいらっしゃいますか?』と
おそるおそる尋ねてみた
『はい。そうですが………。でもね。今日は仕事をオフにしてスケジュールを調整しましたから、今日はただのスケベな老人ですよ。アハハハッ!』
セイロクはそう屈託なく答えてから
孝と美緒を
邸宅のなかに招き入れた。
指定されは場所にクルマを駐車して
しばらく待っていると
庭の木立の奥から
老人が現れた。
老人というよりは
見た目が若々しく
まだ60代だと言われたら
誰もが信じるくらいの
肌つやがある男性だ。
『はじめまして。お待ちしていました。私が阿久比清六【アグイ セイロク】です。』と
男は孝に深々と頭を下げて挨拶をした。
そして
美緒を見つめて
『美しく清楚な奥様だ…!美緒さんとお呼びしてよろしいですか?』と
柔らかな声で美緒に話しかけた。
孝と美緒は
その81歳には見えない男の
柔らかな物腰とある種のオーラのようなものに
少し圧倒されていた。
美緒は
『あの… もしも私が間違えていましたらごめんなさい。 ………もしかしてアグイ食品の会長さまでいらっしゃいますか?』と
おそるおそる尋ねてみた
『はい。そうですが………。でもね。今日は仕事をオフにしてスケジュールを調整しましたから、今日はただのスケベな老人ですよ。アハハハッ!』
セイロクはそう屈託なく答えてから
孝と美緒を
邸宅のなかに招き入れた。