パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第24章 揺れる心は突然に…。

孝と駅前のカフェに入った静香は
このところ自分が
孝へのムラムラした感情が
もう抑えきれないと
切実に感じていた。


実は
静香はこの日
朝から旦那と些細なことから
大ゲンカをしていたのだ…。


糖尿を患い
夜の夫婦の営みさえ
満足にしてくれないくせに
いつも家では亭主関白な旦那に
静香はほとほと愛想をつかせていた。
もう一度
身も心もとろけさせてくれる
男性が欲しい！

そんな思いが

普通ならばドン引きしてしまう
職場での自慰行為をしていた孝でさえ
『そのワイルドさが素敵………』と
感じさせたしまっていたのだろう…。


静香は
カフェで行きなり孝の隣に座ると
まるで
その日、美緒がミクリヤを逆ナンパしたときと
同じように
身体を孝にもたれさせて
甘えるような声で
他愛もない話を始めた。



仄かに漂う
静香の匂いは
いつも嗅いでいる美緒の
トロピカルフルーツ系の甘い香りではなく
レモンの香りのような
柑橘系の香りがした………。


つい先ほど
帰りの電車のなかでの
美緒とミクリヤの性交を
嫉妬する気持ちが
孝なかからは消えていき…
まるで
食虫植物に
誘い込まれる昆虫の様に
孝は身体を密着させる
吸い付くような静香の
豊満な肉体と肌の感触に
引き寄せられていった………。