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嫁の貸し出し始めました
第36章 尾行した男…。
ペコリ…。

美緒はその男とそれ違おうとしたとき
小さく会釈をした。

美緒はその男の顔には
見覚えがあるような気がしたが
いつどこで会ったのかまでは
覚えていなかった。


すると
美緒の会釈に男は嬉しそうに
『あ!この前はどうも…。 ほら、ゴミ収集場で…』と
男は嬉しそうに
美緒どの再開を表情に出しながら
そう声をかけた。


『あっ! そうだ! …ゴメンナサイ。私、どこかでお会いしたことには気づいていたんですが… アハッ そうですよね。』と
八重歯を輝かせて
微笑んでその男に答えた。


男は美緒を見つめて
『どこかにお出かけでしたか?』と
美緒に尋ねながら
『あ… 失礼しました。私の家は、ほら…』と
男は坂を降りた道の
少し右側を指差して
『私はあの赤い屋根の家に住んでる宮部といいます。』と
自己紹介をした。

『そうなんですか?私の家の意外とご近所さんなんですね。 ほら…』と
美緒はその男が指差した
赤い屋根の家から
田んぼと畑を挟んだ向こう側にある
片流れの屋根がある家を指差しながら
『私は倉本って言います。』と
挨拶をして
ペコリとお辞儀をした。

と!
その瞬間!
美緒は今の自分の格好を思い出した!

ついつい
太ももにまで伝わり
ベトベトになっていた
ムロマチの唾汁ばかりに
意識がいっていたが
胸もとの大きく開いたサマーセーターの下は
ノーブラだったということに
美緒はお辞儀をしたあとに
気がついた。


あっ!見えた?見られた?

美緒はおそるおそる
その宮部という男に
視線を向けたとき
彼は一瞬
ミオの視線から目をそらした…

その挙動を見た瞬間に
美緒は心のなかで…
『ああん… 乳首 絶対に見えたよね?見られちゃったよね…? ああぁぁ…』と
心のなかで
後悔の言葉を呟いてしまった。
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