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第38章 歯磨き…。

『あの男が…　美緒さんの旦那さんか？』
ユタカは
そう思いながら
そよワゴン車のナンバーを眺めた


あれ？
クルマのナンバープレートの
地名がこのあたりのものじゃない………


ということは………
あの男は
美緒さんの旦那さんじゃないんじゃないのか？


えっ？
どういうこと？

美緒さんは人妻。

だけど

今、美緒さんが
微笑みながら見つめ合って
仲良く手を繋ぎながら
クルマに乗り込んだ相手は
旦那じゃない？………………………！？

えっ？
えええっ？
ど、ど、ど、どういうことなんだ？


ユタカは
何かに取り憑かれたように
少しずつ
そのワゴン車についつい
近づいて行った。