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第47章 欲望の行き着く先…。

『………。それって………。』
美緒はしばらくの沈黙のあと
孝に尋ねる
『それって…孝は…私の身体じゃイケないことが多いってこと？私の身体に魅力ないってこと？』
美緒は孝を見つめて
そうストレートに尋ね返す。


『それは違うんだ…。俺は美緒の身体ごと心まで全部愛してる。　だけど…それと俺の性癖は別のところにあるんだよ…。』
孝は美緒を…見つめながら
そう真っ直ぐに答えた。

『じゃあ…。孝は…身体では静かさんのほうが相性が合うけど、それは私が他の男の人から汚されるのに興奮するのと同じで、静香さんには愛情はないの？』と
美緒は孝の目を見つめて尋ねる

『ああ。きっとそうなんだよ。でもそれはきっと静香も同じだと思う…。』
孝は正直な気持ちを
美緒に伝えた。


きっと静香も
旦那のユタカに幻滅しながらも
ユタカの気持ちが
自分に向いていることを求めているのだ…。
しかし
糖尿を患い勃起不全になり
男のプライドから
静香に対して向き合えずにいて…
結局夫婦関係が冷め始めている…
孝はそう思っていた。

だからそこの夫婦交換なんだ！

孝はこう考えていた

美緒をユタカに貸し出す
ユタカは美緒を妊娠させることで
男としての自信を取り戻して
再び静香と向き合えるだろう…。
それは静香も求めている家庭の姿だ。
そして
美緒をユタカに貸し出し
美緒がユタカの子どもを孕んだとしても
究極のネトラレを実現できた達成感と
それを実現してくれた美緒への愛を
確かなものにできる！

すべてが美緒の決断次第で
幸せになれるのだ………。

と、孝は
美緒に時間をかけて
諭すように囁いた。