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せめて、今夜だけ…
第7章 夜明けのコーヒーを
「ホテル、代…?その事で、わざわざ…?」

違う…、そんな事じゃない。
確かに、男のプライドとかそういうのはあるが、俺が魚月を引き止めたのは、そんな事じゃない。

「それだけじゃなくて…っ!」

何をどう言えばいいんだ?
一体どう説明したらいいんだ?
俺だって…、自分の気持ちがよくわからない。

「わかんねぇよ、俺も…っ!!た、ただ…っ」
「た、ただ…?」

説明しようがない。
自分の気持ちを言葉にするのが、こんなに難しいなんて。
味わった事のない感覚を言葉でなんて表現出来ない。


「お、お前の匂いとかが…、その、し、染み付いて取れねぇしっ!全然、他の事とか集中出来ねぇしっ!!……っ、思い出してばっかで……っ!――――あー、もうっ!!」


自分のボキャブラリーの無さに呆れる。
まるでガキみたいな表現しか出て来ない。
こんな事を言われたところで、魚月を困らせてるだけだ。
魚月の顔をまともに見れてないが、きっと恐らく、俺の腕の中で呆れてる。

「だから、頼むから…」

でも、これだけは言える。
他の気持ちはわからないが、言葉に出来る唯一の想いが1つだけある。











「いなくならないでくれ…」








想いを言葉に出来ない。
胸が苦しいとか、心が痛いとか、そんな単純な言葉では表現しきれない。
今、自分の気持ちを言葉にするなら、この一言で精一杯だ。







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