この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
せめて、今夜だけ…
第7章 夜明けのコーヒーを
「バレたら…、大変な事になります…っ。市原さんは、大企業だし…、権力もある、から…、魚塚さんにも、迷惑が…っ」
「そんな事…っ」

魚月が俺の心配をしてくれてる。
その事だけでも俺は今にも死にそうなぐらいに嬉しかった。
俺の腕の中で泣きじゃくる姿ですら可愛くて仕方ない。

「私だって……―――――――」
「私だって…?」


「昨夜はどれだけ幸せだったか…」



魚月のその言葉。



あんな乱暴に、めちゃくちゃに抱いたというのに、幸せだった?
魚月は幸せを感じてくれていたのか?
本名も知らないまま、魚月の全てを知らない男に抱かれても幸せだった?
口喧嘩ばかりしてた俺に抱かれて、幸せだったと?

こんな俺に抱かれて幸せだったと言うのか?

「だから、これ以上迷惑かけたくなかったのに…っ」




婚約者がいる身で、俺に抱かれたことを幸せだったと言う。
迷惑をかけたくないからと離れた癖に、今は俺の腕の中で泣きじゃくる。

そんな魚月を、可愛いと思うなと言う方が無理だ。

そんな女を、心底―――――――――









「愛しい」と思ってしまった。









「………――――――っ!」

初めて知ったこの気持ちに、一瞬体の力が抜けてしまった。
その隙を突いて、俺の体を自分から引き離した。
魚月の両手に押されて、俺の体は魚月から離れてしまった。



/512ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ