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せめて、今夜だけ…
第8章 甘い痛み
「つーか、女の情報収集能力ってすげぇよな…。その合コン相手の女だって市原グループとは何も関係ない職業だったのに…」

呆れたような声で話す桐谷。
確かにそれはわかる。
一体そんな情報、どっから仕入れて来るんだ?
市原グループは大企業みたいだし、どこかから情報は漏れてるんだろう。

「まぁ、市原社長の息子狙いなんじゃね?こんなご子息と結婚出来たら一気に玉の輿、人生安泰、幸せが約束されたようなもんだもんな!」




―――――――ドクンッ!




心臓が高鳴り、一気にイライラが募る。
いつも何にも思わない桐谷の声が妙にイラつく。

確かに、女からすれば理想の結婚相手だ。
玉の輿だし、一生金銭面で苦労する事はない。
共働きやパートとは無縁の人生が送れるだろう。

それはわかってる…。
わかってるけど…。



魚月は幸せそうじゃなかった。
魚月の笑顔は…、全然幸せそうじゃなかった。




「で?お前は何で市原社長の事なんか調べてんだ?」
「…別に」

桐谷の言葉を聞きながらも、俺は検索画面を閉じパソコンをたたんだ。
恐らく、俺が探してる市原は桐谷が言ってる市原グループの社長で間違いないだろう。
人物もわかった事だし、もう検索する必要もない。


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