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せめて、今夜だけ…
第9章 天使と悪魔
魚月の潤んだ瞳が俺を睨み付けるが、その瞳は俺を煽るだけだ。
「どうせ、今日はもう会いませんよ…っ」
ま、時間も時間だしな。
「その格好じゃホテルから出る時に怪しまれるだろうから…」
俺はスマホと鍵と財布を抜き取ったスーツの上着を魚月に手渡した。
ビリビリに破れた服ではフロントの人間に怪しまれる。
男物で悪いが、ないよりはマシだろう。
これを羽織れば少なくとも胸元は隠せる。
ボタンは俺のせいでちぎれてしまって使い物にならなくなった。
「………っ!」
こんな酷いことをした男の物なんて借りたくはないだろうが、背に腹は変えられない。
魚月もこんな服では外を歩けないと思ったのか、悔しそうにそれを受け取った。
「さて、さっき言った罰だけど」
「ば、罰って…、そんな事…っ」
本当はこのまま魚月に中に入って思い切り壊してやりたかったが、ここはビジネスホテルだし、激しいことは出来ない。
避妊具も用意してないし時間もない。
不本意ではあるが諦めてやる。
今夜は何の準備もしていない。
こんな状態で魚月をめちゃくちゃには出来ない。
「嫌なら別に構わねぇよ?この画像をバラ撒くだけだから」
「どうせ、今日はもう会いませんよ…っ」
ま、時間も時間だしな。
「その格好じゃホテルから出る時に怪しまれるだろうから…」
俺はスマホと鍵と財布を抜き取ったスーツの上着を魚月に手渡した。
ビリビリに破れた服ではフロントの人間に怪しまれる。
男物で悪いが、ないよりはマシだろう。
これを羽織れば少なくとも胸元は隠せる。
ボタンは俺のせいでちぎれてしまって使い物にならなくなった。
「………っ!」
こんな酷いことをした男の物なんて借りたくはないだろうが、背に腹は変えられない。
魚月もこんな服では外を歩けないと思ったのか、悔しそうにそれを受け取った。
「さて、さっき言った罰だけど」
「ば、罰って…、そんな事…っ」
本当はこのまま魚月に中に入って思い切り壊してやりたかったが、ここはビジネスホテルだし、激しいことは出来ない。
避妊具も用意してないし時間もない。
不本意ではあるが諦めてやる。
今夜は何の準備もしていない。
こんな状態で魚月をめちゃくちゃには出来ない。
「嫌なら別に構わねぇよ?この画像をバラ撒くだけだから」