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せめて、今夜だけ…
第2章 欲心
ここは適当にこの女の話を聞いて、盛り上がってるふりでもしてよう。

「それで、前の彼とは何で別れたの?」
「あー、それが~、元彼っていうのが既婚者で~」


既婚者。
その言葉に、グラスを持つ手が止まった。

それは、俺の中でのルールに反しているワードだからだ。
俺は最低な男かも知れないが既婚者にだけは手を出さない。
相手の旦那にバレたら面倒な事になるのはわかってる。
バレない保証なんてない。
人妻と関係を持つなんて、そんな危ない事、俺はごめんだ。

「奥さんとは離婚する~とか言って、結局離婚してくれなくて~、私の2年を返せ~って感じですよ~」

つーか、その既婚者と2年も付き合ってたのか。
返せも何も、既婚者だとわかってて付き合ってたんだろう。

相手の男も、そもそも本当に離婚する気なんかあったのか怪しいところだな。

「でも~、仮に離婚出来たとしても~、慰謝料とか払うことになったら嫌じゃないですか~?それに養育費とか諸々~。そうなったら私も働かなくちゃだしぃー…」

相手の家庭を壊すんだからそれぐらいの制裁はあって当然だろうな。
養育費って事は、子供もいたのか。
よくやるよ、その男もこの女も。

「アヤカ~、結婚したら絶対専業主婦がいい~。みんなから祝福されながらの寿退社が憧れっていうか~」

なるほどね。
だからさっきからそんなに目をギラつかせてるわけだ。
黒字部署の男を捕まえれば、その夢は一気に全部叶うわけだ。


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