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せめて、今夜だけ…
第10章 溺れる魚達
何故わざわざ俺を呼び出したのか?
魚月に手を出した事がバレて婚約者が乗り込んで来たというなら話はわかるが、市原グループがホテル事業を展開する事については俺は無関係のはずだ。
すると
「いや、こちらの安西さんが、君にも是非同席して欲しいおっしゃるから」
「は?」
安西と名乗った女の方へと目を向けると、女は俺の方を向きニコッと笑顔を見せた。
この女、何で俺を同席させたんだ?
もしかして、昔どっかで会ったことのある女か?
それとも、俺が遊んでしまった女か?
「あの、どうして僕を?」
このままではすっきりせずに気持ち悪い。
どうして俺を同席させたのか、その理由を聞きたい。
「実は、うちの社長があなたの名刺を持っておりまして」
「俺の名刺を?」
「Bijouxさんと言えば高級家具を扱ってる事で有名ですから、是非お近づきになれればと思いまして」
え?
俺、市原社長に名刺なんか渡してねぇぞ?
そもそと市原社長にすら会ったことなんてないのに。
いや、違う…。
確か昨日、市原社長の息子に名刺を渡したんだった。
それがどういう訳か魚月の手に渡っていて…、今は市原社長の手元にあるのだろう。
それで、一応は名刺の持ち主である俺をも同席させたというわけか。
魚月に手を出した事がバレて婚約者が乗り込んで来たというなら話はわかるが、市原グループがホテル事業を展開する事については俺は無関係のはずだ。
すると
「いや、こちらの安西さんが、君にも是非同席して欲しいおっしゃるから」
「は?」
安西と名乗った女の方へと目を向けると、女は俺の方を向きニコッと笑顔を見せた。
この女、何で俺を同席させたんだ?
もしかして、昔どっかで会ったことのある女か?
それとも、俺が遊んでしまった女か?
「あの、どうして僕を?」
このままではすっきりせずに気持ち悪い。
どうして俺を同席させたのか、その理由を聞きたい。
「実は、うちの社長があなたの名刺を持っておりまして」
「俺の名刺を?」
「Bijouxさんと言えば高級家具を扱ってる事で有名ですから、是非お近づきになれればと思いまして」
え?
俺、市原社長に名刺なんか渡してねぇぞ?
そもそと市原社長にすら会ったことなんてないのに。
いや、違う…。
確か昨日、市原社長の息子に名刺を渡したんだった。
それがどういう訳か魚月の手に渡っていて…、今は市原社長の手元にあるのだろう。
それで、一応は名刺の持ち主である俺をも同席させたというわけか。