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せめて、今夜だけ…
第12章 蛹、羽化の時
「ちょ、ちょっと待て…、何で今、風間先輩が出て来んだよっ!」


まさか、魚月…
俺と風間先輩の仲を誤解してるんじゃ…。
確かに俺と先輩は学生時代に付き合っていたが、たった数ヶ月の事だ。
つまらないと言う理由でアッサリ振られてしまったのだ。
久しぶりの再会ではあるが今更先輩とどうこうなりたいなんてこれっぽっちも思ってない。

「俺は風間先輩とは…っ」
「そ、そうやって安西さんの事…、旧姓で呼ぶ仲なんでしょ…?」

それは…、学生時代の癖が抜けないからだ。
確かに旧姓で呼んでしまっては誤解されても仕方ないかも知れないが…。

「安西さんと魚塚さん…、お似合いですよ…っ。さっきだって嬉しそうだったじゃないですか…」

さっきって…、レストランでの出来事か?
翔太にお似合いだとからかわれた、あれか?
驚きのあまり噎せてしまったが…。

俺は本当に風間先輩の事は何とも思っていない。
久しぶりの再会で懐かしさのようなものは感じた。
多感な青春時代の恋だったし、再会した時も少しの緊張は感じた、が
それ以上もそれ以下もない。

今の俺は先輩に対して何も思ってないし、先輩だって俺に対しては何とも思っていないだろう。

「あのなぁ、本当に俺と先輩は…」


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