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せめて、今夜だけ…
第12章 蛹、羽化の時
こんな状況で風間先輩の事を考えられるなんて…、我慢強いと言うか…
褒めたい気持ちを通り越して、呆れて笑えて来そうになる。

「ひ、暇潰しに私なんかをからかってないで…、安西さんと付き合えばいいでしょ…?」


からかう…?
俺が魚月をからかってると思ってるのか?
暇潰しにからかうだけならその辺の女で事足りる。
誰が好き好んで婚約してる女をからかう?
ただからかうだけで、こんな危ない橋を渡るわけねぇだろ…っ!

魚月のその一言に俺の中のイライラが臨界点に達しそうになった。
ただの暇潰しと思われてる…、今までの暴言の中で1番強烈に効いた。



「もう…、私に関わらないで…っ!」




――――――――っ!








その一言で、頭の中の何かがプツリと切れた。
あの時と同じように、胸の中のドス黒いものが氾濫して行く。
身体中にドロッとした衝動が広がって行く。









「あっ、あああああっ!!」

魚月の体を引き裂くように、中指と薬指を強引に捩じ込んだ。
いきなり体内に捩じ込ませて、多少の出血は覚悟していたが
十二分に潤っている魚月の秘部は、俺の侵入を難なく受け入れてくれた。

「あっ、あぁぁっ!だめぇぇぇぇっ!」
「こんなに濡らしといてよく言うよ…」



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