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せめて、今夜だけ…
第12章 蛹、羽化の時



――――――ヴィィィィィンッッッ!!



大きなモーター音を立てながら、電マの強さを目一杯まであげた。

「あああ――――――――」

目を見開きながら天井を仰ぐその視線には最早俺の姿なんて映ってない。
ただの獣に成り下がってしまったかのように。

「あ、ぐ…っ!あぁ…っ!」

受け止められる快楽のキャパを越えてしまったのか、声にならない声を発している。
叫びすぎて喉がやられてしまったのか、魚月の声はどんどん枯れていく。

「は…っ、あぁぁっ…ひっ」

普通ならこんな強烈な振動を加えられたら、摩擦で痛くなりそうなものだが
比例するかのように魚月のそこは益々潤うばかり。
これだけ潤ってしまえば摩擦の痛みもなく、快楽だけしか感じてないだろう。
その証拠に魚月の体はもうずっと痙攣し続けている。

「あー、もう限界?さっきからイキッぱなしだし無理もねぇな」

絶望に打ちのめされたのか、意識が混濁してるのか、さっきまで暴れていた体は大人しくなってしまった。
腕も足も、脱力し切って動かせないでいる。

「は、ぐ…っ。あ…っ」

床にポタポタと滴り落ちていく魚月の愛液。
いやらしい糸を引かせて、俺の足にまで滲んで来ている。



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