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せめて、今夜だけ…
第13章 明けの明星、宵の明星
こんな状況、15年前の俺だったら耐えられなかっただろうな。
憧れてた先輩が俺の看病をしてくれて、俺の為に料理を作ってくれてるんだから。
フラれてからもしばらくは先輩の事を引きずっていたし。
ガキの頃の俺なら…、今頃鼻血出して倒れてただろう…。
「くすくす…」
そんな自分を想像すると笑えてしまう。
「何?どうしたの?」
「いえ…、何でもありません」
「何よ、いきなり笑い出して」
まだまだガキだった俺に言ってやりたい。
大人になれば辛いことばっかりだが、いいこともそれなりにあるぞって。
先輩は俺の為に野菜たっぷりの雑炊を作ってくれた。
食欲はなかったが空腹は感じていたし、一口食べてみればお世辞抜きで抜群に美味かった。
俺の体調を気にしてくれたのか程好い薄味。
アッサリとした味と喉通りの良さに俺はあっという間に雑炊を平らげてしまった。
食事の後は先輩が買ってきてくれた風邪薬を服用。
お陰で体調はずいぶんと楽になった。
「今日はありがとうございました」
「いいえ。どういたしまして」
先輩の看病を受けた俺はソファでのんびりしながらタバコを吸っていた。
喉に悪いから、と先輩に止められたが食後の一服はやめられそうにない。
憧れてた先輩が俺の看病をしてくれて、俺の為に料理を作ってくれてるんだから。
フラれてからもしばらくは先輩の事を引きずっていたし。
ガキの頃の俺なら…、今頃鼻血出して倒れてただろう…。
「くすくす…」
そんな自分を想像すると笑えてしまう。
「何?どうしたの?」
「いえ…、何でもありません」
「何よ、いきなり笑い出して」
まだまだガキだった俺に言ってやりたい。
大人になれば辛いことばっかりだが、いいこともそれなりにあるぞって。
先輩は俺の為に野菜たっぷりの雑炊を作ってくれた。
食欲はなかったが空腹は感じていたし、一口食べてみればお世辞抜きで抜群に美味かった。
俺の体調を気にしてくれたのか程好い薄味。
アッサリとした味と喉通りの良さに俺はあっという間に雑炊を平らげてしまった。
食事の後は先輩が買ってきてくれた風邪薬を服用。
お陰で体調はずいぶんと楽になった。
「今日はありがとうございました」
「いいえ。どういたしまして」
先輩の看病を受けた俺はソファでのんびりしながらタバコを吸っていた。
喉に悪いから、と先輩に止められたが食後の一服はやめられそうにない。