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せめて、今夜だけ…
第13章 明けの明星、宵の明星
「じゃあ、好きな人は?」


――――――っ?



その質問に、俺はどう答えていいかわからなくて、言葉に詰まってしまった。

好きな女はいる。
だけどそれは…、叶うことのない恋。
一生、手に届く事のない恋だ。

好きになってはいけない人だった。
手を出していけない人だった。



「な、何ですか、いきなりそんな質問…」

もしここで好きな人の存在を知られて深く追求されたら、俺は上手く隠しきる自信がない。
市原グループの関係者の先輩に魚月との関係を知られるような事だけは絶対避けなくてはならない。

俺は何とか話題を変えようとしたが…
他に適当な話題も見つからない。

「い、いませんよ…、好きな人なんて…」
「―――――…」

俺の事を心配してくれてるのはわかったが、何もこんな時にこんな質問しなくても。
昨夜、魚月を抱いたばかりだと言うのに。

「そう、なんだ…」
「なかなかいい人がいなくて」


魚月に変わる女なんていない。
俺の支配欲を満たし、俺の狂気まで目覚めさせる女なんて。
先輩にそんな俺を知られてしまうわけにはいかない。
バレたらそれこそ一貫の終わりだな。

「つーか、先輩…、何でいきなりそんな質問を」

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