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せめて、今夜だけ…
第14章 火花
俺の事を気に入ってた?
何でだ?俺は別にあいつには何も言ってないぞ?
いや、そもそも…、俺はあいつとは2度と会いたくないというのに。
それに何より、俺はあいつの婚約者である魚月と――――。
しかし、そんな事は先輩には言えない。
そんな事、口が裂けても言えやしない。
「時期社長になられる方とじゃ、共通の話題なんかありませんよ…」
それは、暗に「2度と食事なんかしたくない」という事なのだが…。
「そんな事ないわよ~!歳も近いし、今度は仕事は抜きで!」
仕事は抜きであいつと食事?
死んでもごめんだ。
そうなると、嫌でも魚月と会ってしまう。
あの男にいる魚月の姿を見てしまう…。
魚月はあいつのものなんだと嫌でも認識させられてしまう…。
そんなもの、見たくなんかない…っ!
でも、風間先輩に悪意はない。
俺とあの男が仲良くなれるようにと善意で言ってくれてるんだ。
ここで市原グループの時期社長と仲良くなれば、今後の仕事も円滑に進められるし、これからもご贔屓にしてもらえるかも知れない。
それはわかってる。
わかってるんだ…―――――。
「そ、うですね…。機会があれば…」
昔は、仕事の為なら何だってした。
自分の出世の為ならどんな事だってして来たのに。
何でだ?俺は別にあいつには何も言ってないぞ?
いや、そもそも…、俺はあいつとは2度と会いたくないというのに。
それに何より、俺はあいつの婚約者である魚月と――――。
しかし、そんな事は先輩には言えない。
そんな事、口が裂けても言えやしない。
「時期社長になられる方とじゃ、共通の話題なんかありませんよ…」
それは、暗に「2度と食事なんかしたくない」という事なのだが…。
「そんな事ないわよ~!歳も近いし、今度は仕事は抜きで!」
仕事は抜きであいつと食事?
死んでもごめんだ。
そうなると、嫌でも魚月と会ってしまう。
あの男にいる魚月の姿を見てしまう…。
魚月はあいつのものなんだと嫌でも認識させられてしまう…。
そんなもの、見たくなんかない…っ!
でも、風間先輩に悪意はない。
俺とあの男が仲良くなれるようにと善意で言ってくれてるんだ。
ここで市原グループの時期社長と仲良くなれば、今後の仕事も円滑に進められるし、これからもご贔屓にしてもらえるかも知れない。
それはわかってる。
わかってるんだ…―――――。
「そ、うですね…。機会があれば…」
昔は、仕事の為なら何だってした。
自分の出世の為ならどんな事だってして来たのに。