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せめて、今夜だけ…
第14章 火花
「ちょ…、魚塚君…?」
真っ青な顔色の俺を見て、先輩はギョッとしていた。
さっきまでは何事もなかったかのように先輩の介抱をしていたのに、今は…。
「顔色悪いわよ?もしかして、酔っちゃった?」
「いえ…、大丈夫です…」
強がりを言ってみても、体は正直だ。
魚月と翔太の姿を見た瞬間から…、頭がずきずきと痛む。
俺と先輩の仲まで誤解されて、慌てて否定も出来なくて…。
情けない。
1番、見られたくない女、に…っ。
「ちょっと、魚塚君…っ!?」
―――――情けないことに、俺はその場に倒れ込んでしまった。
先輩に肩を貸され、近くのコンビニのトイレに直行。
胃の中のものを全て吐き出す、が
本来ならそれでスッキリするはずなのに、俺の体は更に俺の体内から何かを排出させようとしている。
いくら吐いても、吐き気が止まらない。
「ゲホッ、ゲホッ…」
気持ちが悪い…。
頭は痛いし、眩暈にも似た感覚でクラクラする。
やはり病み上がりの体に酒はきつかったか。
いや、それだけじゃない…。
翔太と魚月が一緒にいるところを目の当たりにしたからだ。
翔太と魚月は婚約してると知っていても、実際目の当たりにすると吐き気が止まらなくなるほどにショックだった。
真っ青な顔色の俺を見て、先輩はギョッとしていた。
さっきまでは何事もなかったかのように先輩の介抱をしていたのに、今は…。
「顔色悪いわよ?もしかして、酔っちゃった?」
「いえ…、大丈夫です…」
強がりを言ってみても、体は正直だ。
魚月と翔太の姿を見た瞬間から…、頭がずきずきと痛む。
俺と先輩の仲まで誤解されて、慌てて否定も出来なくて…。
情けない。
1番、見られたくない女、に…っ。
「ちょっと、魚塚君…っ!?」
―――――情けないことに、俺はその場に倒れ込んでしまった。
先輩に肩を貸され、近くのコンビニのトイレに直行。
胃の中のものを全て吐き出す、が
本来ならそれでスッキリするはずなのに、俺の体は更に俺の体内から何かを排出させようとしている。
いくら吐いても、吐き気が止まらない。
「ゲホッ、ゲホッ…」
気持ちが悪い…。
頭は痛いし、眩暈にも似た感覚でクラクラする。
やはり病み上がりの体に酒はきつかったか。
いや、それだけじゃない…。
翔太と魚月が一緒にいるところを目の当たりにしたからだ。
翔太と魚月は婚約してると知っていても、実際目の当たりにすると吐き気が止まらなくなるほどにショックだった。