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せめて、今夜だけ…
第14章 火花
「ど…して…」
背中に聞こえる先輩の声が震えている。
泣いてるようにも聞こえる、が
例え先輩でも、女の涙には何も感じない俺は相当な鬼畜だろうな。
「どうして魚月さんなの…?どうして、寄りに寄って――――っ!」
先輩が怒るのも無理はない。
魚月は…、自分が支える社長の息子の婚約者。
そんな女に惚れてしまったのだから。
だけど、どうして魚月なのか…、それは俺が1番知りたい…。
どうして魚月じゃなきゃダメなのか、俺だってわからない。
「本当に…、何の因果なんですかね」
昔、俺を簡単にフッた先輩と再会出来たのに、先輩は市原グループの人間で
市原社長に1番近い人物でもあるのだから。
まるで、何かの罰を受けているようだな。
「先輩も…、こんな後輩とはあんまり関わらない方が…」
もし、こんな事が市原社長の耳にでも入ったらそれこそ先輩だってタダでは済まない。
大切な息子の婚約者に手を出した男は、自分の秘書の元後輩。
先輩も、何かしらの罰は与えられてしまう。
俺のした事で先輩に迷惑なんてかけられない。
だから…、先輩とは距離を置いた方がいいのかも知れないと、そう思った矢先だ。
「――――――……っ?」
俺の背中に感じる暖かな感触。
背中に聞こえる先輩の声が震えている。
泣いてるようにも聞こえる、が
例え先輩でも、女の涙には何も感じない俺は相当な鬼畜だろうな。
「どうして魚月さんなの…?どうして、寄りに寄って――――っ!」
先輩が怒るのも無理はない。
魚月は…、自分が支える社長の息子の婚約者。
そんな女に惚れてしまったのだから。
だけど、どうして魚月なのか…、それは俺が1番知りたい…。
どうして魚月じゃなきゃダメなのか、俺だってわからない。
「本当に…、何の因果なんですかね」
昔、俺を簡単にフッた先輩と再会出来たのに、先輩は市原グループの人間で
市原社長に1番近い人物でもあるのだから。
まるで、何かの罰を受けているようだな。
「先輩も…、こんな後輩とはあんまり関わらない方が…」
もし、こんな事が市原社長の耳にでも入ったらそれこそ先輩だってタダでは済まない。
大切な息子の婚約者に手を出した男は、自分の秘書の元後輩。
先輩も、何かしらの罰は与えられてしまう。
俺のした事で先輩に迷惑なんてかけられない。
だから…、先輩とは距離を置いた方がいいのかも知れないと、そう思った矢先だ。
「――――――……っ?」
俺の背中に感じる暖かな感触。