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せめて、今夜だけ…
第3章 人魚
こんな若い子、Bijouxなんて会社知らないんじゃないか?
知ってたとしたら、Bijouxが大手企業だという事も知ってるだろうし、変に営業をかけられても面倒だ。

まぁ、でも
営業をかけられたとしても、ちゃんと断れば問題はないだろう。
ここで口を次ぐんでしまう方が怪しいし。

「Bijouxっていう家具会社」
「へぇ。初めて聞きました」

あぁ、やっぱり知らなかったか。
まぁ、無理もない。
うちの顧客にこんな若い子はいないし、うちの家具を購入してくれるのなんて、どこかの有閑マダムか海外セレブみたいな金持ちばかりだし。

「でも、面白い発想だよ。まさか"魚"って字で連想されるなんて思ってなかったから」

若い子ならではの発想ってやつか?
確かに、人魚にも魚塚にも"魚"って漢字が入ってるしな。

彼女の面白い発想に微笑ましさを感じながらグラスを傾けようとした時だ。

「私の名前にも"魚"がいるんです」

え?魚?

さっき、ママが彼女の事を"なつき"と呼んでいたのが聞こえた。
彼女の名前は、なつきで間違いないだろうけど。


「"魚"に"月"って書いて、魚月。なつきです」


…あぁ、なるほど。
若干、宛字っぽくあるが。
源氏名ってやつか?それとも本名か?

何にしろ、ここでそんな現実的な話はやめておこう。
それが夜の店を楽しむルールだ。


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