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せめて、今夜だけ…
第15章 人魚は海に還る
「や、やだ、魚塚さ…、酔ってるんですか…?」

最後の最後で…、俺は魚月に自分の気持ちを打ち明けてしまった。
絶対に言ってはならなかったその一言を。
もうすぐ結婚する魚月に、この一言は重すぎる。
一生…、絶対に言わないつもりだったのに。

「ちょ…っ、いきなりな、何を…」

焦る魚月が可愛くて…、これ以上自分の気持ちを隠し通すなんて出来そうになかった。
抑えていた気持ちがどんどんと溢れだす。

「俺はお前が好きだ…っ。ずっとずっと…、大好きだった!」



…だっせぇな、俺。
土壇場になって魚月に気持ちを打ち明けるなんて。
もっと早くに打ち明けていればこんな事にならなかったのに。
堰を切ったかのように溢れ出す気持ち。
必死に食い止めようとするが、止まってなどくれない。

「魚月…」

しかし、俺の気持ちを聞いた魚月は黙りこくってしまい俯いてしまった。
それもそうだ。
もうすぐ結婚する身なのに、大嫌いな男からこんな事を言われても困るだけだ。
俺は…、何て事を言ってしまったんだ…。

だが、後悔したって手遅れだ。
魚月には、俺の気持ちはバレてしまった。
これでもう、俺は魚月に近づく事すら出来なくなってしまっただろう。

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