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せめて、今夜だけ…
第15章 人魚は海に還る
何も言わなくなってしまった魚月だが、風の音を切るようにゆっくりと魚月の口が動き出す。


「ど…して、今になって…」
「…………っ」


予想はしていたが、やはり魚月を困らせてしまったようだ。
本当にその通り。
今になってこんな事を言われたところでどうしようもない。
魚月にしてみれば俺は殺しても殺し足りないぐらいに憎い男だ。
そんな男にこんな事を打ち明けられてもな…。




しかし、魚月の口から出た言葉は俺の予想を遥かに上回るものだった。




「魚塚さんには…、安西さんがいるじゃないっ!」













は?あ、安西…?
安西さんというのは、風間先輩の事だろうが、何故そこで先輩が出て来るんだ…?

「ちょ、ちょっと待て!何で今、風間先輩の名前が…」

意味がわからない。
結婚するからという理由ならともかく、何で風間先輩が出て来るのか。
俺の告白と風間先輩、何の関係があるのだ?


「だって…、付き合ってるんでしょ?安西さんと…っ」




はぁっ!?
俺と先輩が付き合ってるだと!?




ドラマか映画のワンシーンのようなこのシチュエーションで、俺は間の抜けた声を発してしまいそうになった。
魚月の口から飛び出したその言葉があまりにも的外れ過ぎて…。

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