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せめて、今夜だけ…
第16章 泡沫に泳ぐ魚
「あの…、先にシャワーを…」
そのまま行為に雪崩れ込もうとする俺を一瞬拒絶したが、シャワーの時間すら勿体ない。
今は、一分一秒でも長く魚月を感じていたい。
離れたくない…。
「ねぇ、魚塚さん…」
「あの時と同じだな…」
「え?」
初めて魚月を抱いた夜も、魚月はシャワーを浴びたがっていて
そんな魚月の気持ちを無視して強引に事を進めた。
この間の事なのに、何年も前のような気がして懐かしい。
「2回目ならシャワーぐらい浴びさせてよ…」
あの夜は気持ちいっぱいいっぱいで優しくしてやれる余裕なんてなかった。
もし魚月が俺のものだったなら、目一杯甘やかしてやるつもりだった。
なのに、今夜は…、この間以上に余裕がない。
魚月も俺と同じ気持ちなのだとわかった瞬間から、余裕なんて欠片もなくなってしまっていた。
「ごめん…」
俺の指がゆっくりと魚月の頬に触れた。
今までの事の謝罪なのか、これから行う行為の謝罪なのか…。
魚月の顔を見てると自然にそんな言葉が零れた。
「魚塚さん…」
「ん?」
俺の体の下にいる魚月の口許が一瞬緩む。
そして、ずっと俺が待ち望んでいた魚月の笑顔に会えた。
「大好きです…」
そのまま行為に雪崩れ込もうとする俺を一瞬拒絶したが、シャワーの時間すら勿体ない。
今は、一分一秒でも長く魚月を感じていたい。
離れたくない…。
「ねぇ、魚塚さん…」
「あの時と同じだな…」
「え?」
初めて魚月を抱いた夜も、魚月はシャワーを浴びたがっていて
そんな魚月の気持ちを無視して強引に事を進めた。
この間の事なのに、何年も前のような気がして懐かしい。
「2回目ならシャワーぐらい浴びさせてよ…」
あの夜は気持ちいっぱいいっぱいで優しくしてやれる余裕なんてなかった。
もし魚月が俺のものだったなら、目一杯甘やかしてやるつもりだった。
なのに、今夜は…、この間以上に余裕がない。
魚月も俺と同じ気持ちなのだとわかった瞬間から、余裕なんて欠片もなくなってしまっていた。
「ごめん…」
俺の指がゆっくりと魚月の頬に触れた。
今までの事の謝罪なのか、これから行う行為の謝罪なのか…。
魚月の顔を見てると自然にそんな言葉が零れた。
「魚塚さん…」
「ん?」
俺の体の下にいる魚月の口許が一瞬緩む。
そして、ずっと俺が待ち望んでいた魚月の笑顔に会えた。
「大好きです…」