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せめて、今夜だけ…
第16章 泡沫に泳ぐ魚
―――クチュ,クチュ…。

「あ、ぐ…っ!ひっ、も、許してぇ…っ!許して下しゃ…」

呂律が回らなくなり、鼻をすする音まで聞こえて来る。
ここからの位置では見えないが、きっと今頃涙でぐちゃぐちゃになってるんだろうな。
その表情を想像しただけで背筋がゾクリとする。

たまらない…、そんな残虐性が産まれて来る。

指を激しく動かしながら、クリに吸い付いたり固くした舌先を這わせたり。
不規則なリズムで魚月のそこを犯して行く。

「あっ、あぁぁっ!あんっ、も、やめて…っ!ご、ごめんなさ…っ、あぁぁぁ…っ」

あーぁ、訳のわからない謝罪までしてしまって。
そんなにやめて欲しいのか?
今の魚月には快楽も拷問に等しいのだろう。

「そんなに許して欲しいのか?」

俺のその質問に魚月は何度も必死に首を縦に振った。
余程辛いというのがわかった。
魚月もそろそろ限定みたいだし、許してやらない事もないが、そう簡単には許したくないな。

「じゃあ、今度はちゃんとどこでイクか教えろよ?」
「え…?やだっ、待っ…」

ようやく許して貰えると思いホッとしたのだろうか?
そう簡単には許さない、逃がさない。

「やだっ、やだぁぁあっ!あ、あんっ!」

指を動かしながら、同時に舌も動かして行く。
既に限界を越え、神経が剥き出しになったかのように敏感になっている魚月を更に攻め立て壊して行く。


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