この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
せめて、今夜だけ…
第16章 泡沫に泳ぐ魚
「やだ…っ、そ、そんなの…っ、あぁぁんっ!」
「言わねぇと、もっと酷くするぞ?」
何だろうか、この感覚は。
大事にしたいのに苛めてしまう。
誰よりも大切で愛しい女なのに、壊したいと思ってしまう。
好きだと思えば思うほど、汚してめちゃくちゃにしてやりたくなる。
こんな矛盾した気持ち、今まで知らなかった。
大事にしたい女なんて今までいなかった。
めちゃくちゃにしたい女も今までいなかった。
ただ、性欲を処理するだけの行為だった。
余計な感情なんか一切必要なかったのに。
「ああっ、あんっ…、う、魚塚さ…っ、魚塚さんのモノが…、あぁっ、私の、中にぃ…っ」
顔を真っ赤にさせながら、涙を溢しながらたどたどしい口調で答えてくれた。
恥ずかしさからか、魚月はすぐにそっぽを向いてしまったが。
魚月の反応を見ながら、俺は心の片隅でぼんやりと考え込み気づいた事がある。
――――あぁ、そうか…。
本気で誰かを愛するということはこう言う事か…。
自分が自分で無くなってしまう。
余裕も理性も、何もかも無くなってしまう。
ただ、本能的に求めてしまう事だ。
「ああっ!あ、ぐっ!あんっ!イッ…、イクッ…」
夢中で腰を打ち付けていると、気づけば魚月は絶頂を迎えようとしている。
「言わねぇと、もっと酷くするぞ?」
何だろうか、この感覚は。
大事にしたいのに苛めてしまう。
誰よりも大切で愛しい女なのに、壊したいと思ってしまう。
好きだと思えば思うほど、汚してめちゃくちゃにしてやりたくなる。
こんな矛盾した気持ち、今まで知らなかった。
大事にしたい女なんて今までいなかった。
めちゃくちゃにしたい女も今までいなかった。
ただ、性欲を処理するだけの行為だった。
余計な感情なんか一切必要なかったのに。
「ああっ、あんっ…、う、魚塚さ…っ、魚塚さんのモノが…、あぁっ、私の、中にぃ…っ」
顔を真っ赤にさせながら、涙を溢しながらたどたどしい口調で答えてくれた。
恥ずかしさからか、魚月はすぐにそっぽを向いてしまったが。
魚月の反応を見ながら、俺は心の片隅でぼんやりと考え込み気づいた事がある。
――――あぁ、そうか…。
本気で誰かを愛するということはこう言う事か…。
自分が自分で無くなってしまう。
余裕も理性も、何もかも無くなってしまう。
ただ、本能的に求めてしまう事だ。
「ああっ!あ、ぐっ!あんっ!イッ…、イクッ…」
夢中で腰を打ち付けていると、気づけば魚月は絶頂を迎えようとしている。