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せめて、今夜だけ…
第16章 泡沫に泳ぐ魚
無理もない。
俺でさえ気を抜けば泣いてしまいそうになる。
別れが辛くて…。
自分で言った台詞なのに、自分で決めた事なのに、今にも胸が張り裂けそうだ。

「大丈夫だ…」

泣きじゃくる魚月を優しく抱き締めた。
今夜の魚月を覚えておきたくて…。

抱き締めた時の魚月の柔らかさ、香り、鼓動の音。
髪の柔らかさ、肌の白さ、小さな仕草も全部覚えていられるように。
例え今は泣き顔でも、魚月の笑顔はいつも俺の心のど真ん中にいる。




ずっと、忘れない――――――。









「魚月…」
「――――ああぁぁんっ!」




抱き締めた魚月の背中に腕を回して、抱き締めたまま下から魚月を突き上げた。
突き上げられた衝動で魚月の最奥に一気に触れた。
しがみつくように魚月の手が俺の背中を掴んだ。

「……っ」
「だ、だめっ!待ってぇ…っ!ああぁぁ…っ!!」

俺の肩に顔を埋めて嬌声を上げ、シーツの変わりに背中の皮膚に爪を立てる。
魚月の爪が食い込み出血してしまっているのか、背中にヒリヒリとした痛みが走ったが、その痛みすら今は嬉しい。

俺の体に魚月の痕が付くのが嬉しかった。
このまま魚月に引き裂かれても構わない。

「くっ、あっ、あぁ…っ」


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