この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
せめて、今夜だけ…
第17章 人魚が残した猛毒
「今日からは"安西さん"って呼ばせてもらいますね」

"安西"というのは、先輩の前のご主人の名字だが、周りの人間も先輩の事を"安西さん"と呼んでるのなら俺もそれに合わせた方がいいだろう。
その方があらぬ誤解を産まなくて済む。

「"安西さん"ね…」
「あの、何か?」
「ううん、何でもない!」

一瞬曇ったように見えた先輩の顔。
しかし、その表情はすぐに笑顔に戻った。

今、一瞬
不服そうな表情が見えたんだけど、俺の気のせいか?

「ところで、あ、安西さん…」
「何?」

安西さん…、昔から知ってる先輩を別の名前で呼ぶのは少々緊張する。
慣れてないせいか、若干気恥ずかしい…。





「市原グループの次期社長はお元気ですか…?」
「え…?」





「ほら、一応一緒に仕事をした仲ですし、うちからも結婚祝いに何かを贈ろうっていう話しが出てるんで…」

翔太の結婚祝いをしようというのは本当である。
それは俺の意思ではなくBijouxで決まった事だ。
まぁ、俺が気にすることではないが。

「結婚の準備は進んでるんですよね?式や入籍はいつになる予定なんですか?」

あれから半年も経ったというのに、市原グループからは何の連絡もない。
次期社長の結婚式ともなればいろいろと準備も忙しいのだろう。
招待客や引き出物の手配、式場の予約。
平凡な結婚式とは違い豪勢な式になるのは間違いないだろうし。

それとも、もう式も入籍も終わったのだろうか?

/512ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ