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せめて、今夜だけ…
第17章 人魚が残した猛毒
魚月と翔太の結婚話なんて聞きたくもないが、聞き分けのない自分の心にさっさとトドメを刺したかった。
未練がましく魚月の事を思い出してしまうこの心を早く殺してしまいたかった。
それに、本格的に結婚となればBijouxからも祝いを送らなくてはならない。
そうなると、うちの部署からの代表者は必然的に俺になってしまうだろう。
それに微力ながら市原グループのホテル事業に携わったのも事実だ。
早く…、早くこの気持ちにトドメを刺したい…。
こんな聞き分けのない感情、早くなくなってしまえばいいのに。
いつかどこかで、魚月と出会ってしまっても平気でいられるように。
笑って"久しぶり"と、挨拶が出来るように。
今はただ、時間が過ぎるのを待つしか出来ない…。
時間が全て解決してくれる。
今はまだ、魚月への気持ちは完全に消えていない。
いつか、この苦しみから解放される日なんて本当に来るのだろうか…?
先輩が作ってくれた雑炊を食べ、風呂に入り、風呂上がりに時計を見ると時刻は既に深夜1時になろうとしていた。
あー、もうこんな時間か。
そんな事を思いながらソファーに座った。
風呂から上がると、キッチンにもリビングにも先輩の姿はなかった。
時間も時間だし帰ったのだろう…。
言ってくれれば送ったのにな、そんな事を考えながらも俺も床につく準備を始める。
未練がましく魚月の事を思い出してしまうこの心を早く殺してしまいたかった。
それに、本格的に結婚となればBijouxからも祝いを送らなくてはならない。
そうなると、うちの部署からの代表者は必然的に俺になってしまうだろう。
それに微力ながら市原グループのホテル事業に携わったのも事実だ。
早く…、早くこの気持ちにトドメを刺したい…。
こんな聞き分けのない感情、早くなくなってしまえばいいのに。
いつかどこかで、魚月と出会ってしまっても平気でいられるように。
笑って"久しぶり"と、挨拶が出来るように。
今はただ、時間が過ぎるのを待つしか出来ない…。
時間が全て解決してくれる。
今はまだ、魚月への気持ちは完全に消えていない。
いつか、この苦しみから解放される日なんて本当に来るのだろうか…?
先輩が作ってくれた雑炊を食べ、風呂に入り、風呂上がりに時計を見ると時刻は既に深夜1時になろうとしていた。
あー、もうこんな時間か。
そんな事を思いながらソファーに座った。
風呂から上がると、キッチンにもリビングにも先輩の姿はなかった。
時間も時間だし帰ったのだろう…。
言ってくれれば送ったのにな、そんな事を考えながらも俺も床につく準備を始める。