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せめて、今夜だけ…
第18章 彼方
とりあえず、噂の真意だけでも確かめたい。
このままじゃしばらく仕事に集中出来そうにない。
もし婚約破棄の話しがデマならそれでいい。
もし、本当だったら…。
「―――――っ!」
何とか…、何とか魚月や翔太に怪しまれず噂の真意を確かめる方法はないか?
それこそ、俺と魚月の共通の知り合いでもいればいいのだが…――――。
と、そこまで考えた瞬間、俺はハッとした。
いる…。
俺と市原グループ、共通の知り合いは1人だけいる。
しかも、市原社長や翔太に最も近い人物がっ!
俺はズボンのポケットからスマホを取り出し、その共通の知り合いに電話をかけようとした。
「………っ!」
しかし、その人物に電話をかけるのは些か心の準備が必要。
昨夜、とんでもない痴態を晒してしまったのだから。
しばらくは連絡するのも控えようとしていた所なのだから。
しかし、このままではモヤモヤして仕事に集中出来ない。
今日だけじゃなく明日も明後日も、このモヤモヤが続いてしまうかも知れない。
だったら、昨夜の事で罵倒されてもいいから真相を知りたい。
意を決し、俺はスマホの電話帳アプリを開きその人物に電話をかけた。
このままじゃしばらく仕事に集中出来そうにない。
もし婚約破棄の話しがデマならそれでいい。
もし、本当だったら…。
「―――――っ!」
何とか…、何とか魚月や翔太に怪しまれず噂の真意を確かめる方法はないか?
それこそ、俺と魚月の共通の知り合いでもいればいいのだが…――――。
と、そこまで考えた瞬間、俺はハッとした。
いる…。
俺と市原グループ、共通の知り合いは1人だけいる。
しかも、市原社長や翔太に最も近い人物がっ!
俺はズボンのポケットからスマホを取り出し、その共通の知り合いに電話をかけようとした。
「………っ!」
しかし、その人物に電話をかけるのは些か心の準備が必要。
昨夜、とんでもない痴態を晒してしまったのだから。
しばらくは連絡するのも控えようとしていた所なのだから。
しかし、このままではモヤモヤして仕事に集中出来ない。
今日だけじゃなく明日も明後日も、このモヤモヤが続いてしまうかも知れない。
だったら、昨夜の事で罵倒されてもいいから真相を知りたい。
意を決し、俺はスマホの電話帳アプリを開きその人物に電話をかけた。