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せめて、今夜だけ…
第20章 傷ついた鱗
「だ、だって…」
顔を真っ赤に紅潮させ、瞳には涙を浮かべ。
本当は、ここまでしてしまった女性にこんな質問をすべきではない。
あんなに酷いことをされたのに、本気で怒る気にならない。
「せ、先輩…、俺は…っ」
先輩の俺への気持ちは知ってる。
俺の事を好きでいてくれる気持ちも嬉しい。
ここまでして俺を求めてくれて、ある意味光栄だ。
だけど
「俺は、せ、先輩の事を…、そういう対象として、見れませ…っ。すいません…っ」
先輩だって俺の気持ちは知ってるはずだ。
知った上で最後の最後に足掻いたのだろう。
じゃなきゃ、こんな犯罪まがいの行為に及んだりしなかったはずだ。
「…………っ」
俺のその答えに紅潮していた先輩の顔が真っ青になった。
だけど、俺はもう曖昧な態度は取らない。
今、目の前にいるのは"安西さん"じゃなく、俺の中の憧れの"先輩"。
「もし、先輩が…っ、このまま俺を抱こうとするなら、舌を噛み切って死にますよ…っ」
もちろんハッタリのつもりだが、口から血を流してる俺が言ってるのだから、本当にやりかねない雰囲気ではあるだろう。
もしかしたら、このまま出血多量で死ぬかも知れねぇしな。
顔を真っ赤に紅潮させ、瞳には涙を浮かべ。
本当は、ここまでしてしまった女性にこんな質問をすべきではない。
あんなに酷いことをされたのに、本気で怒る気にならない。
「せ、先輩…、俺は…っ」
先輩の俺への気持ちは知ってる。
俺の事を好きでいてくれる気持ちも嬉しい。
ここまでして俺を求めてくれて、ある意味光栄だ。
だけど
「俺は、せ、先輩の事を…、そういう対象として、見れませ…っ。すいません…っ」
先輩だって俺の気持ちは知ってるはずだ。
知った上で最後の最後に足掻いたのだろう。
じゃなきゃ、こんな犯罪まがいの行為に及んだりしなかったはずだ。
「…………っ」
俺のその答えに紅潮していた先輩の顔が真っ青になった。
だけど、俺はもう曖昧な態度は取らない。
今、目の前にいるのは"安西さん"じゃなく、俺の中の憧れの"先輩"。
「もし、先輩が…っ、このまま俺を抱こうとするなら、舌を噛み切って死にますよ…っ」
もちろんハッタリのつもりだが、口から血を流してる俺が言ってるのだから、本当にやりかねない雰囲気ではあるだろう。
もしかしたら、このまま出血多量で死ぬかも知れねぇしな。