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せめて、今夜だけ…
第21章 嘘と罠
魚月の所在は杳として掴めてない。
婚約を破棄した魚月がどこに行ったか…。
なぁ、魚月。
お前今どこで何してんだよ…。
何でいつもそうやって勝手に決めて勝手にいなくなるんだよ…。
そんなに俺が頼りねぇか?
婚約破棄したなら、何で俺に一言教えてくれねぇんだよ…。
魚月が婚約破棄をしたと知ったときは、足元から崩れそうなぐらいに嬉しかった。
魚月の居場所はわからないって先輩に聞かされた時も、世界中探してでも見つける自信があった。
それは今も変わってない。
魚月…。
お前が婚約破棄の事を教えてくれなかったのは、俺の事を嫌いになったからなのか?
だから教えてくれなかったのか?
今まで、どれだけ女を抱いてても、いつも満たされない気持ちだった。
ずっと空っぽだった。
先輩と再会した時だって、俺の心は満たされなかった。
俺の心を満たし潤わせてくれるのは、この世にたった1人だけ。
魚月、お前だけだよ。
鳴らないスマホを眺めながら思った。
先輩に頼りっぱなしじゃ申し訳ないな。
それに、1度は俺を好きになってくれた人。
1度は恋人だった人だ。
俺の片想いに協力して欲しいなんて俺の勝手なワガママだ。
これは、自分で何とかしなきゃならねぇ問題だ。
婚約を破棄した魚月がどこに行ったか…。
なぁ、魚月。
お前今どこで何してんだよ…。
何でいつもそうやって勝手に決めて勝手にいなくなるんだよ…。
そんなに俺が頼りねぇか?
婚約破棄したなら、何で俺に一言教えてくれねぇんだよ…。
魚月が婚約破棄をしたと知ったときは、足元から崩れそうなぐらいに嬉しかった。
魚月の居場所はわからないって先輩に聞かされた時も、世界中探してでも見つける自信があった。
それは今も変わってない。
魚月…。
お前が婚約破棄の事を教えてくれなかったのは、俺の事を嫌いになったからなのか?
だから教えてくれなかったのか?
今まで、どれだけ女を抱いてても、いつも満たされない気持ちだった。
ずっと空っぽだった。
先輩と再会した時だって、俺の心は満たされなかった。
俺の心を満たし潤わせてくれるのは、この世にたった1人だけ。
魚月、お前だけだよ。
鳴らないスマホを眺めながら思った。
先輩に頼りっぱなしじゃ申し訳ないな。
それに、1度は俺を好きになってくれた人。
1度は恋人だった人だ。
俺の片想いに協力して欲しいなんて俺の勝手なワガママだ。
これは、自分で何とかしなきゃならねぇ問題だ。