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せめて、今夜だけ…
第22章 核心
「友人と言ってもそこまで親しい訳じゃありませんから」
ニコリと笑い翔太の言葉を避けた。
俺にカマでもかけてるのか?
それとも、俺を挑発してるのか?
俺は長年培って来た営業スマイルでその場を凌いだ。
自慢じゃないが、何年営業の仕事をしてると思ってる?
挑発したりカマをかける奴の扱いには慣れてる。
「最近、Bijouxで不穏な噂を耳にしたもので…」
なかなか口を割らない翔太に痺れを切らし俺からヒントを投げ掛けてやった。
ここまで手のひらを晒せば翔太も口を割らざるを得ないだろう。
「一友人としては心配になりまして…」
さぁ、どう出てくる?
こちらはここまで切り込んだんだ。
あとは翔太が口を割るだけだ。
全身の毛が逆立つ。
俺の手の内を読まれやしないかと心臓が高鳴る。
翔太がどう出るか…、魚月をどうしたのか…
ドックン、ドックン、ドックン――――――。
「はは。もうそんな噂が流れてるんですか」
翔太は小さく笑った。
ゆっくり、ゆっくりと俺が知りかった事実の扉が開いて行く。
「確かに、僕と魚月は婚約破棄になりました」
―――――――――っ。
「そ、うですか…」
やはり、あの噂は事実だったか。
先輩に聞いてたから驚きは少ないが、翔太本人の口から聞かされたからには、これは疑いようのない事実だ。
ニコリと笑い翔太の言葉を避けた。
俺にカマでもかけてるのか?
それとも、俺を挑発してるのか?
俺は長年培って来た営業スマイルでその場を凌いだ。
自慢じゃないが、何年営業の仕事をしてると思ってる?
挑発したりカマをかける奴の扱いには慣れてる。
「最近、Bijouxで不穏な噂を耳にしたもので…」
なかなか口を割らない翔太に痺れを切らし俺からヒントを投げ掛けてやった。
ここまで手のひらを晒せば翔太も口を割らざるを得ないだろう。
「一友人としては心配になりまして…」
さぁ、どう出てくる?
こちらはここまで切り込んだんだ。
あとは翔太が口を割るだけだ。
全身の毛が逆立つ。
俺の手の内を読まれやしないかと心臓が高鳴る。
翔太がどう出るか…、魚月をどうしたのか…
ドックン、ドックン、ドックン――――――。
「はは。もうそんな噂が流れてるんですか」
翔太は小さく笑った。
ゆっくり、ゆっくりと俺が知りかった事実の扉が開いて行く。
「確かに、僕と魚月は婚約破棄になりました」
―――――――――っ。
「そ、うですか…」
やはり、あの噂は事実だったか。
先輩に聞いてたから驚きは少ないが、翔太本人の口から聞かされたからには、これは疑いようのない事実だ。