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せめて、今夜だけ…
第22章 核心
俺は立ち上がり、こちらを睨む翔太に食ってかかった。
ほぼ負けの見えてる言い争いだがな。

「婚約破棄をした上に乱れた異性交遊。それが原因で婚約者に逃げられたなんて知ったら、あなたのお父様はさぞ悲しむでしょうね」
「…………っ」

婚約破棄の原因が翔太の浮気にあったかどうかはわからないが、それが原因で婚約破棄ともなれば翔太の好感度は失墜するのは目に見えてる。
翔太もそれをわかってるのか何も言い返して来ない。
そこまで捨て身になるほどバカじゃないって事か。

「俺の事をクビにするならどうぞ。その変わり、2度と魚月に近づかないで頂きたい」

俺はそれだけを言い残すと席を立った。
後に残された翔太。
あの状況で置き去りにされるなんて公開処刑どころの話じゃないな。
俺なら暫く引きこもってしまう。






バカだな、俺は。
どこにいるかもわからない女の為に、勝手にキレて翔太を怒らせて、自分で自分のクビを絞めてるようなもんだ。
だけど、許せなかった。
魚月を侮辱する翔太が。
金で魚月を買ったかのような発言をする翔太が。
翔太に取っては取るに足らない事かも知れないが、魚月に取っては違う。

愛のない結婚でも、必死に両親を守ろうとしていたのだ。


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