この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
せめて、今夜だけ…
第23章 不協和音
落ち着け…。
もしかしたら、魚月の事が何かわかったのかも知れない。
でも、期待し過ぎるな。
「あの、どうかされましたか?」
俺は冷静に先輩に電話の用件を尋ねた。
だが、心の中では魚月の情報であってくれと切に願っていた。
『どうかされましたか?じゃないわよ。あなた昨日翔太さんに何て事したのよ…』
「は?」
思ってもみたい用件に思わず変な声が出てしまった。
魚月の事でも仕事の事でもない、翔太の話題。
しかし、思ってもいなかった話題とは言え先輩からの質問に答えなくては、と
昨日の事を思い出そうとしていた。
いや…、昨日の事と言えばあの事しかないな。
心当たりは1つしかない。
『翔太さんがブチギレてたわよ…。あんたをクビにしろって』
「はぁ、すいません…」
やっぱり…。
昨日カフェでコーヒーをぶっかけた事だ。
そう言えば、前に1度俺と先輩、魚月と翔太の4人でダブルデートみたいな事をしたことがあったな。
翔太は俺と先輩が繋がってる事を知ってる。
Bijouxには何も言わずわざわざ先輩に訴えるとはな…。
『まぁ、深くは聞かないわ。翔太さんが何か言ったんでしょ?』
「あ、それは…」
『由之は理由もなく乱暴を働く人じゃないもの』
もしかしたら、魚月の事が何かわかったのかも知れない。
でも、期待し過ぎるな。
「あの、どうかされましたか?」
俺は冷静に先輩に電話の用件を尋ねた。
だが、心の中では魚月の情報であってくれと切に願っていた。
『どうかされましたか?じゃないわよ。あなた昨日翔太さんに何て事したのよ…』
「は?」
思ってもみたい用件に思わず変な声が出てしまった。
魚月の事でも仕事の事でもない、翔太の話題。
しかし、思ってもいなかった話題とは言え先輩からの質問に答えなくては、と
昨日の事を思い出そうとしていた。
いや…、昨日の事と言えばあの事しかないな。
心当たりは1つしかない。
『翔太さんがブチギレてたわよ…。あんたをクビにしろって』
「はぁ、すいません…」
やっぱり…。
昨日カフェでコーヒーをぶっかけた事だ。
そう言えば、前に1度俺と先輩、魚月と翔太の4人でダブルデートみたいな事をしたことがあったな。
翔太は俺と先輩が繋がってる事を知ってる。
Bijouxには何も言わずわざわざ先輩に訴えるとはな…。
『まぁ、深くは聞かないわ。翔太さんが何か言ったんでしょ?』
「あ、それは…」
『由之は理由もなく乱暴を働く人じゃないもの』