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せめて、今夜だけ…
第23章 不協和音
魚月の居場所がわかった…。
さっきまで頭の中にあった同僚や部長や仕事の事なんて一瞬で消し飛んだ。
「魚月の…っ?本当ですかっ!?」
『えぇ。社長や翔太さんにいろいろカマをかけてやっと聞き出したわ。大変だったんだから』
情報源は社長と翔太から。
じゃあ、概ね間違いではなさそうだ。
「どこに…、魚月はどこに…っ?」
真っ昼間の会社のトイレということも忘れて思わず声を張り上げてしまった。
さっきまで仕事をしてた冷静な思考が、一気に興奮して行く。
『落ち着きなさいよ…。ったく。恐らく実家に帰ったんじゃないかって話しよ』
「実家に?」
実家?
実家は確か小さな工場だと言ってた。
婚約を破棄したんじゃ実家への援助も途絶えたのではと心配していたが、まさか魚月が実家に帰ってるなんて。
『まぁ、あくまで"予想"だからね。確実じゃないから』
「それでもいいです!魚月の実家の住所…」
『そう言うと思って調べておいたわよ。後でメッセージで送るから』
不確かでもいい。
間違っててもいい。
ただ、少しでも魚月に会える可能性があるなら…。
そこに行けば魚月に会えるかも知れない可能性が1%でもあるなら。
俺の体は喜びで打ち震えていた。
気を抜けば、今にもこの場に座り込みそうなぐらい。
さっきまで頭の中にあった同僚や部長や仕事の事なんて一瞬で消し飛んだ。
「魚月の…っ?本当ですかっ!?」
『えぇ。社長や翔太さんにいろいろカマをかけてやっと聞き出したわ。大変だったんだから』
情報源は社長と翔太から。
じゃあ、概ね間違いではなさそうだ。
「どこに…、魚月はどこに…っ?」
真っ昼間の会社のトイレということも忘れて思わず声を張り上げてしまった。
さっきまで仕事をしてた冷静な思考が、一気に興奮して行く。
『落ち着きなさいよ…。ったく。恐らく実家に帰ったんじゃないかって話しよ』
「実家に?」
実家?
実家は確か小さな工場だと言ってた。
婚約を破棄したんじゃ実家への援助も途絶えたのではと心配していたが、まさか魚月が実家に帰ってるなんて。
『まぁ、あくまで"予想"だからね。確実じゃないから』
「それでもいいです!魚月の実家の住所…」
『そう言うと思って調べておいたわよ。後でメッセージで送るから』
不確かでもいい。
間違っててもいい。
ただ、少しでも魚月に会える可能性があるなら…。
そこに行けば魚月に会えるかも知れない可能性が1%でもあるなら。
俺の体は喜びで打ち震えていた。
気を抜けば、今にもこの場に座り込みそうなぐらい。