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せめて、今夜だけ…
第24章 綻び
「え?あ、いや…」
1つの問題が片付けばもう1つ問題が増える。
本当に、俺と魚月はどこまでも相容れない運命なんだと痛感した。
だから俺は、神様なんて信用したくない。
まぁ、元々信用なんかしてねぇけど。
「でも、魚塚がいなくなるとマジで寂しくなるな。俺に渇を入れてくれる人間がいなくなんじゃん」
ハハッと軽く笑った桐谷は、ようやく箸を進め出した。
恐らく、もう冷めてるであろう生姜焼定食を食べ出したのだ。
その時、俺は思った。
桐谷ならどんな答えを出すのだろう、と。
俺と違って恋愛経験は豊富なはずだ。
俺と違って真面目な恋愛をしてきてるはずだ。
もし桐谷が俺の立場ならどうするだろう、と。
「桐谷」
「ん?」
「ちょっと聞きてぇことがあんだけど…」
まさか、桐谷にこんな質問をする日が来ようとはな。
「は?何だよ改まって?魚塚から俺に質問なんて珍しいな」
「あの、だな…」
……うっわ。
改めてとなるとすっげぇ恥ずかしい…。
しかも、内容が内容なだけに聞き辛いし。
「何だよ?言ってみろよ?」
俺からの質問に桐谷はわくわくしてるようだ。
つーか、笑ったらマジで殺してやる。
「その…」
向かいに座ってる桐谷から目を反らし、ゆっくりと、壊れた機械のように口を開いて行く。
1つの問題が片付けばもう1つ問題が増える。
本当に、俺と魚月はどこまでも相容れない運命なんだと痛感した。
だから俺は、神様なんて信用したくない。
まぁ、元々信用なんかしてねぇけど。
「でも、魚塚がいなくなるとマジで寂しくなるな。俺に渇を入れてくれる人間がいなくなんじゃん」
ハハッと軽く笑った桐谷は、ようやく箸を進め出した。
恐らく、もう冷めてるであろう生姜焼定食を食べ出したのだ。
その時、俺は思った。
桐谷ならどんな答えを出すのだろう、と。
俺と違って恋愛経験は豊富なはずだ。
俺と違って真面目な恋愛をしてきてるはずだ。
もし桐谷が俺の立場ならどうするだろう、と。
「桐谷」
「ん?」
「ちょっと聞きてぇことがあんだけど…」
まさか、桐谷にこんな質問をする日が来ようとはな。
「は?何だよ改まって?魚塚から俺に質問なんて珍しいな」
「あの、だな…」
……うっわ。
改めてとなるとすっげぇ恥ずかしい…。
しかも、内容が内容なだけに聞き辛いし。
「何だよ?言ってみろよ?」
俺からの質問に桐谷はわくわくしてるようだ。
つーか、笑ったらマジで殺してやる。
「その…」
向かいに座ってる桐谷から目を反らし、ゆっくりと、壊れた機械のように口を開いて行く。