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せめて、今夜だけ…
第24章 綻び
今週中ってことは、残り4日か。
こんな短時間で納得出来る答えが出せるのか。





でも、目を閉じると…、浮かぶのは魚月の笑顔だけだ。
今だけじゃない。
何をしてても、どこにいても、どんなに月日が流れても、思い浮かぶのは…。




「――――――あっ」

気づくと、俺は帰宅してからベッドに寝転びうたた寝してしまったようだった。
着替えもせず何も食べず、ベッドに疲れた体を沈めていた。
少し心が休まったのか天井の電気の明かりで目が覚めた。

あー、やべ…。
ちゃんと何か食べて、着替えて風呂も入らねぇと。
冷蔵庫に何があった?
でも、今から何か作る気にはなれない。
出前でも頼むか。

ベッドから起き上がろうにも、体が鉛のように重い。

何もしたくねぇな。
まるで、魚月と別れたあの冬の日みたいだ。
でも今は、あの時と違って誰もいねぇんだよな。
今だけじゃなく、フランスに行けば誰もいなくなってしまう。

先輩も、桐谷も、魚月も…。



はぁ…、と溜め息を付きながら、枕元に投げつけたスマホに目を向けると、スマホのお知らせランプがチカチカと点滅している。
誰かからのメッセージが届いてる。

誰だよこんな時に。
どうせ部長からの仕事のメッセージだろうな。
今は仕事の話しをしたい気分じゃねぇけど、無視するわけにもいかねぇよな。

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