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せめて、今夜だけ…
第25章 水音
別に…、じゃねぇだろ…。
黙っていなくなった事に対してすっげぇ悔しがってたはずなのに。
魚月の顔を見ると、怒りや悔しさなんて全部吹き飛んでしまった。
魚月に会えたら怒ってやろうと思ってたのに…。

「でも、何でいきなり婚約破棄なんか…。翔太は魚月から婚約破棄されたって…」
「翔太さんに会ったんですか?」

まぁ、成り行きとは言え…。
つーか、あの日の事は今思い出しても腹が立つ。
翔太に熱々のアメリカンをぶっかけたあの日の事。
翔太の言動や言葉の一字一句を思い出すだけで腸が煮えくり返りそうだ。

「まぁ、ちょっといろいろとあって…」

さすがに魚月には言えねぇな。
あんな最低な男でも一応魚月の元婚約者だし。

「じゃあ、翔太さんの女癖の悪さも?」
「あぁ、まぁな…」

知りたくなかったけどな。
せめて、最後ぐらいいい男を演じて欲しかった。
あんな最低な男に魚月を…、そんな嫌な思い出なんか残して欲しくなかったけどな。

「魚月も知ってたのか?あの男の女癖」
「もちろん。婚約した当初から知ってましたよ」
「だったら何で…」

何であんな男と知ってて婚約なんかしたんだ?
自分は好き放題してたくせに、魚月には仕事を辞めろだと高圧的な態度を取って。
だが、そんな最低な男と知ってて婚約したのに、何で今更破棄になんてしたんだ?


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