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せめて、今夜だけ…
第25章 水音
「そこまでわかってて覚悟したのに、何でいきなり…」
「別に…。ただ、あの人の女遊びがだんだん目についただけですよ…」

目についたって…。
それは最初にわかってたことだろ?

「まぁ、私も翔太さんに愛情なんかなかったし、他に女がいても全然良かったんですけど、婚約者としての意地みたいなのが出ちゃって。それで婚約破棄」

眈々と話す魚月。
今目の前にいる魚月は俺が知ってる魚月じゃないみたいだ。
冷たくて、残酷で、まるで心がないように感じた。

「工場への援助は途絶えましたけど、どうにか建て直すぐらいのお金はキープ出来ましたし、もういいかな~って。ま、もうちょっと引っ張っても良かったんですけどね。慰謝料として」

お金をキープ?もうちょっと引っ張っても良かった?
翔太が女遊びをしてたからこれでおあいこって事か?

魚月、どうしたんだよ…。
お前はそんな女じゃなかっただろ?
俺が知ってる魚月からの異様な変わりぶりに俺は焦りと恐怖を覚えていた。

環境が人を変えるとはよく聞くが、魚月の変貌ぶりに心が凍って行くようだった。

女遊びが目についた?
それだけの理由で婚約を破棄したのか?
両親を守るといったあの決意も覚悟も全て捨ててしまったというのか?

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