この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
せめて、今夜だけ…
第5章 恋心
「でも昨日はびっくりしました。魚塚さんの家もあの辺なんですか?」
「……まぁ」
こいつ、まるで女優だな。
昨日はあんな気だるそうな表情を見せてた癖に、今日はうって変わってニコニコと笑顔を見せている。
どうせこの笑顔も作り笑いなんだろう。
さすがプロだ。
「まさか、昨日の今日で来てくれるなんて思ってなかったから、嬉しいです」
「どの口が言ってんだよ…」
小さな声で、誰にも聞こえないように小さな声でそう呟いた。
周りには数人の客と、ママを含めたホステスが3人ほど。
魚月以外にこの声が聞こえてる奴はいないだろう。
魚月の化けように思わず呆れたような笑いが込み上げて来る。
魚月もそれに気づいてるのか、この雰囲気を楽しんでるのかクスクス笑っている。
「昨日は私だって気づかなかった癖にー」
「女はわかんねぇよ。メイクや服で化けるから」
「えー、私のメイクなんてまだ可愛い方ですよ?もっと凄い整形級の人だっているんですからー」
それでも俺の知ってる女にはそんな奴はいない。
しかし、そこまで考えて気づいた。
いや、身内以外の女性のスッピンを見たのなんて初めてだ。
少なくとも、社会人になってからは初めてだった。
「……まぁ」
こいつ、まるで女優だな。
昨日はあんな気だるそうな表情を見せてた癖に、今日はうって変わってニコニコと笑顔を見せている。
どうせこの笑顔も作り笑いなんだろう。
さすがプロだ。
「まさか、昨日の今日で来てくれるなんて思ってなかったから、嬉しいです」
「どの口が言ってんだよ…」
小さな声で、誰にも聞こえないように小さな声でそう呟いた。
周りには数人の客と、ママを含めたホステスが3人ほど。
魚月以外にこの声が聞こえてる奴はいないだろう。
魚月の化けように思わず呆れたような笑いが込み上げて来る。
魚月もそれに気づいてるのか、この雰囲気を楽しんでるのかクスクス笑っている。
「昨日は私だって気づかなかった癖にー」
「女はわかんねぇよ。メイクや服で化けるから」
「えー、私のメイクなんてまだ可愛い方ですよ?もっと凄い整形級の人だっているんですからー」
それでも俺の知ってる女にはそんな奴はいない。
しかし、そこまで考えて気づいた。
いや、身内以外の女性のスッピンを見たのなんて初めてだ。
少なくとも、社会人になってからは初めてだった。