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せめて、今夜だけ…
第5章 恋心
まぁ、魚月の弟というぐらいなのだから、魚月同様に気性は荒いのかも知れないな。

「弟はいくつなんだ?」
「え?」

そう言えば、俺は魚月の年齢も知らないな。
見たところ20代半ばぐらいに見えるが…。

「そもそも、お前の年齢も聞いてなかったな。いくつ―――――」

と、俺が話し出した瞬間、魚月が俺の話を遮るかのように

「っていうか、女性の買い物をチェックしないで下さいよ!エッチ!」
「なっ!」

エッチ、って何だよ!
俺はただ素朴な疑問を聞いただけじゃねぇか!
そもそも、あんな男性用のコーナーに女がいたら不思議に思って当たり前だろ!

「エ、エ、エッチって何だよ!」
「エッチだからエッチって言ったんです。女性の買ったものを覚えてるなんて」
「あれはただ、不思議に思ったから覚えてただけで…。お前だって、俺が化粧品買ってたら不思議に思うだろっ!」


あー…、やっぱり憎たらしい女だな。
3日連続で魚月には振り回されてイライラさせられてる。
初めて会った時と同じように、胸の奥の焦げ付く感じが消えない。


だが…


こんなに本気で誰かと会話したのなんていつぶりだろう?
いつもは桐谷や会社の同僚と話してるだけ。
遊びの女ともこんなに会話したことなんてない。
会話なんかなくたってやることは決まってるし。
仕事や会議でも、こんなに本気で話した事なんかない。


何で、この女にだけは―――――――。







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