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せめて、今夜だけ…
第5章 恋心
「あの…」
「はい?」

目の前で俺の伝票の計算をしているホステスに聞いてみた。

「魚月さんはもう帰ったんですか?」
「はい、今しがた。何か用事があるらしくて」
「あ、そうですか…」

何だよ、それ…。
それならそうと一言挨拶ぐらいして帰れよ。
どこまでも子憎たらしい女だ。
今夜ここに来た理由は、魚月に文句の一言でも言ってやろうと思ったからだ。
理由はどうあれ、一応魚月指名で来てるのに、だ。

あ、また胸の奥が焦げ付く。
腹立たしいやら悔しいやらで、冷静でいられなくなる。
この間から感じてるこの痛みは何なんだ。
どうやったらこの不快感はなくなるんだ…。




「あの、魚塚さん」
「あ、はい」

イライラしながらもグラスに残っていたウイスキーを飲み干す俺に、目の前のホステスがひそひそと話しかけて来た。
カウンターから身を乗り出し小さな声で…。

「うちの店、アフターとか禁止されてるんですけど、よかったらこの後飲みに行きません?2人っ切りで」
「………。」



それは、いつもの光景だ。
そうだよなー…。
自慢じゃねぇけど、いつもこうやって女から声をかけられるんだよな。
だから、女に不自由した事なんてないんだよな。
これが俺の日常だ。





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