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せめて、今夜だけ…
第5章 恋心
「話しはそれだけだ。さっさと帰って退職届でも書くんだな」
彼氏の立ち去る足音が聞こえる。
この雨の中、彼女を残して帰るのかよ…。
さすがの俺でもそこまでしねぇけどな。
雨足は徐々に強くなって行く。
そして…
「ぐすっ…。ひっ…」
雨音に混じって聞こえてきた女の泣き声。
後ろの女がどんな仕事をしてるかは知らないが、さすがにあそこまで攻められたら泣いてしまうのもわかる。
つーか、あの彼氏もなかなか高圧的な態度な。
しかも、雨まで降ってるというのに。
あー…、立ち聞きしてしまった以上ここは慰めた方がいいのか?
それはそれで面倒だけどな…。
さすがの俺も、一方的に攻められ雨の中置き去りにされた女が可哀想になり思わず後ろを振り返った。
しかし、その瞬間
雨で冷えたはずの体が一気に熱くなって行った。
と、同時に心臓がビクッと脈打った。
「―――――――っ!」
暗闇に目が慣れて来ていたのか、薄暗さの中で女の姿がハッキリと見えた。
そこにいたのは…
雨が降り続ける公園に置き去りにされたのは…
――――――――な、魚月…?
彼氏の立ち去る足音が聞こえる。
この雨の中、彼女を残して帰るのかよ…。
さすがの俺でもそこまでしねぇけどな。
雨足は徐々に強くなって行く。
そして…
「ぐすっ…。ひっ…」
雨音に混じって聞こえてきた女の泣き声。
後ろの女がどんな仕事をしてるかは知らないが、さすがにあそこまで攻められたら泣いてしまうのもわかる。
つーか、あの彼氏もなかなか高圧的な態度な。
しかも、雨まで降ってるというのに。
あー…、立ち聞きしてしまった以上ここは慰めた方がいいのか?
それはそれで面倒だけどな…。
さすがの俺も、一方的に攻められ雨の中置き去りにされた女が可哀想になり思わず後ろを振り返った。
しかし、その瞬間
雨で冷えたはずの体が一気に熱くなって行った。
と、同時に心臓がビクッと脈打った。
「―――――――っ!」
暗闇に目が慣れて来ていたのか、薄暗さの中で女の姿がハッキリと見えた。
そこにいたのは…
雨が降り続ける公園に置き去りにされたのは…
――――――――な、魚月…?