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せめて、今夜だけ…
第5章 恋心
それから魚月は、自分の事をゆっくりと話し出してくれた。
ココアを飲みながら、これまでの事を――――――。






「まぁ、でも…、この不景気でずーっと赤字続きで。いよいよ倒産かもってとこまで来てたんですけどね。この不景気に、うちみたいな小さいネジ工場が生き残るのは無理があったんです」

確かに、この不景気で倒産する会社はたくさんある。
うちの会社の取引先だってここ数年でたくさん倒産した。
外資系で将来安泰だと言われてたうちのような大手企業にまで不景気の影響が出ているのだから、個人経営の工場が倒産してもおかしくはない。

「私も、高校を卒業してからは両親の工場の仕事を手伝って。夜はこの通りホステスもして…、でも、さすがにもうやって行けないって時に私にお見合い話が来て――――――」



なるほど…、皆まで言わなくても話は繋がった。
ドラマや映画でよくあるパターンだな。



「相手は、うちと取引してくれてる企業の社長さんの息子さん。私と息子さんを結婚させたら、それなりの融資や援助をしてくれるって。倒産もしなくてもいいかもって」

やっぱり、そういう事か…。

「両親は止めてくれたけど、両親が今まで守って来た工場を潰したくなくて、守りたくて…。
それで、お見合い話しもOKしたんです」







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