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せめて、今夜だけ…
第6章 刹那
「……っ!」
強引に魚月のドレスを引っ張ると、所々からビリッと、布が破れ引きちぎれる音がする。
「やっ…」
止まらない…
止められない…。
ベッドに沈む魚月の身体。
濡れた髪が誘うように俺の手に絡み付く。
「待って…っ、そんな…」
乱暴に衣類を引きちぎるかのように脱がす俺を止めようと魚月の手が俺に伸びるが…
どれだけ抵抗しようが、どれだけ泣き叫ぼうが、魚月の声を受け入れる余裕なんてなくなっている。
ぐっしょりと濡れた魚月のドレスはベッドの下に放り投げた。
今、ベッドの上には下着姿の魚月がいるだけ。
「……っ」
「もう…、魚塚さんの意地悪…」
両手で真っ赤になった顔を隠しながら、小声で俺に文句を言っている。
その姿を見て、冷えきっていたはずの俺の身体が一気に熱くなっていく。
しかし、今の今まで濡れたドレスを纏い、氷のように冷えきっていた筈の魚月の身体も徐々に紅潮して行く。
みるみるうちに体温が上昇しているのだろう。
「魚月…」
俺の手で壊されるかも知れないというのに…
婚約者を裏切らせようとしてるのに、魚月のその反応が俺の胸を締め付けて来る。
強引に魚月のドレスを引っ張ると、所々からビリッと、布が破れ引きちぎれる音がする。
「やっ…」
止まらない…
止められない…。
ベッドに沈む魚月の身体。
濡れた髪が誘うように俺の手に絡み付く。
「待って…っ、そんな…」
乱暴に衣類を引きちぎるかのように脱がす俺を止めようと魚月の手が俺に伸びるが…
どれだけ抵抗しようが、どれだけ泣き叫ぼうが、魚月の声を受け入れる余裕なんてなくなっている。
ぐっしょりと濡れた魚月のドレスはベッドの下に放り投げた。
今、ベッドの上には下着姿の魚月がいるだけ。
「……っ」
「もう…、魚塚さんの意地悪…」
両手で真っ赤になった顔を隠しながら、小声で俺に文句を言っている。
その姿を見て、冷えきっていたはずの俺の身体が一気に熱くなっていく。
しかし、今の今まで濡れたドレスを纏い、氷のように冷えきっていた筈の魚月の身体も徐々に紅潮して行く。
みるみるうちに体温が上昇しているのだろう。
「魚月…」
俺の手で壊されるかも知れないというのに…
婚約者を裏切らせようとしてるのに、魚月のその反応が俺の胸を締め付けて来る。