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せめて、今夜だけ…
第6章 刹那
「嫌っ!待っ、あああっ!ねぇ、今、はぁ…っ!あぁぁっ!!」
魚月の息が整うのを待たずに、俺は更に魚月の奥へと進んでいった。
がむしゃらに、夢中で、我を忘れて…。

魚月の反応が可愛くて、優しくしてやりたい気持ちとは裏腹に自分の欲求を吐き出したい気持ちとが混ざって…

「いやぁぁぁぁっ!!あぁぁんっ!」

足を閉じようとする魚月の足を抑えながら、我を忘れて夢中で魚月を攻め立てた。

例えどれだけ魚月が泣き叫ぼうが抵抗しようが、もうそんな事はどうでもいい。
もう、そんな余裕はない…。

「も、やめて…っ!だめ…っ!ああ…っ」

息も絶え絶えになる魚月。
ギシギシと軋むベッド。
何もかも、全てが俺を駆り立ててくれる。

「……………っ!」

……こちらもそろそろヤバいな。
まさか、こちらもこんなに早くクるとは…。

「あっ、あんっ!あ…っ」

魚月の腰を掴みながら、魚月を貪るように食らいつく。

魚月の中…、そう思うだけで何もかも、どうでもよくなる。

「……――――――っ!!」
「あぁ―――――――――…」




身体中に広がる興奮感と脱力感。
この間まで胸を締め付けていた不快感もなくなっていた。
あるのはただ、味わった事のない甘い感覚だけ。








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