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せめて、今夜だけ…
第7章 夜明けのコーヒーを
「…………っ!」
昨夜の俺は、今みたいに冷静じゃなかった。
本能に任せて、魚月を貪っていた。
あの時の感覚が離れない。
「魚塚さん?」
この女で魚月を忘れようとしたが、無駄だった。
何をどうしたって、魚月は俺の中から出ていってくれないのだ。
「ねぇ、魚塚さ――――――」
「悪い…、そんな気になれねぇ…」
認めたくはなかった。
認めるのが怖かった。
認めたら、今までの自分を無くしてしまいそうで怖かった。
だけど、これだけはハッキリした。
何をどうしたって魚月以外の女では何も感じない。
数回会っただけだが、たった1回の情事だったが…
俺は魚月を忘れられそうにない。
時刻は夜の9時になろうとしていた。
『あんたなんか最低ね!!』
暴言を吐いた女は、衣類と髪を整えると、さっさと部屋を出て行ってしまった。
思わせ振りな態度を取り、あそこまでしといての寸止めなのだから怒鳴られても仕方ない。
「はぁ、はぁ、はぁ…っ」
ホテルをチェックアウトした俺は、急いでSirèneに向かっていた。
今いたホテルからならバスを使えばSirèneまで行けるが、バスを待ってる時間すら勿体無い。
ただ、一刻も早く、魚月に会いたかった。
昨夜の俺は、今みたいに冷静じゃなかった。
本能に任せて、魚月を貪っていた。
あの時の感覚が離れない。
「魚塚さん?」
この女で魚月を忘れようとしたが、無駄だった。
何をどうしたって、魚月は俺の中から出ていってくれないのだ。
「ねぇ、魚塚さ――――――」
「悪い…、そんな気になれねぇ…」
認めたくはなかった。
認めるのが怖かった。
認めたら、今までの自分を無くしてしまいそうで怖かった。
だけど、これだけはハッキリした。
何をどうしたって魚月以外の女では何も感じない。
数回会っただけだが、たった1回の情事だったが…
俺は魚月を忘れられそうにない。
時刻は夜の9時になろうとしていた。
『あんたなんか最低ね!!』
暴言を吐いた女は、衣類と髪を整えると、さっさと部屋を出て行ってしまった。
思わせ振りな態度を取り、あそこまでしといての寸止めなのだから怒鳴られても仕方ない。
「はぁ、はぁ、はぁ…っ」
ホテルをチェックアウトした俺は、急いでSirèneに向かっていた。
今いたホテルからならバスを使えばSirèneまで行けるが、バスを待ってる時間すら勿体無い。
ただ、一刻も早く、魚月に会いたかった。