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第2章 不法侵入家族（よそもん）

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常吉とかずみは、それからどうなったのかと言いますと一晩中ラブホに入りびたりの状態になっていたのでだらけた気持ちがさらに高まっていました。

しげみもこの最近でありますが、妻子持ちの男と肉体関係をもつなど男がらみのトラブルを起こすようになってしまったのと同時に家に帰らなくなってしまいました。

常吉の一家が義久夫婦の家に転がり込んできたことが原因で、義久夫婦と３人の子供たちとの間に生じた溝がさらに深刻な状態になってしまいました。

そのことを負い目に感じたまりえは、３月28日の夜に義久に家から出て借家を借りることを伝えることにしました。

３月28日の夜９時50分頃のことでありました。

この日、しげよは同窓会、かずみとしげみは友人に会う、常吉は残業で家に帰宅していませんでした。

まりえは、テレビのバラエティ番組をみて上機嫌になっている義久に家から出て借家を借りて暮らすことを伝えようとしていましたが、バラエティ番組をみて上機嫌になっているときにこんな話をしてもいいのかどうかと思っていたのでうまく切り出すことができませんでした。

テレビの画面が前半と後半の間の５分間のサプリメントのツーハンＣＭになっていたので、義久はまりえにやさしく声をかけていました。