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累(かさね)
第1章 累(かさね)
慶彦は、のりひこが事実上のキンシンを言い渡されたのを聞いてことの重大性に気がついたのでありました。

この先、どのようにして家族を守って行けばいいのか…

いつになればおじさまとおばさまは弁護士さんのところへ行くのだろうか…

シンケンになって大事な家族を守って行かなければならないことはわかっているのに、気持ちがなあなあになっていたので、慶彦は日増しに女々しくなってしまったようでありました。

すずねは、慶彦が立ち直ってもう一度家族のためにがんばって働いて、かせいだお給料の中から少しずつコツコツと貯金して、頭金だけでも払って土地を買うと思っていましたが、日増しに女々しくなって行く慶彦の姿をみて『アタシ…結婚相手を選び間違えたのかもしれないわ…』と言いまして冷めた目つきで見るようになってしまいました。

それと同時に、義久夫婦についても弁護士さんを立てて夫(慶彦)が起こしたニンジョウザタを解決すると言うていた言葉を信用できなくなっていました。

義久夫婦は、知人夫婦と会ってはいるが弁護士さんを立ててジダン交渉をすすめて行くと言う話をしていると思っていたら、雑談だけで肝心なことをコロッと忘れているとすずねは思っていました。

そうしたことは、晴久たちシングルきょうだいにも大きく影響していたのでありました。

慶彦が起こしたヤクザがらみのもめ事のジダンがいつになれば成立できるのかと義久夫婦に申し出ていますが、義久夫婦は『待ってくれ待ってくれ…』と言うだけでありました。

それどころか、義久夫婦はしげみを町の青年会議所に押しこめてでも入所させることしか頭にありませんでした。

そうしたタイマンは、近い将来に取り返しのつかない恐ろしい悲劇へとつながって行くのでありました。
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