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第2章 不法侵入家族（よそもん）

今治市で深刻な事件が発生した時でありましたが、四国中央市でも同時刻に深刻なもめごとが発生していたのでありました。

ところ変わりまして、三島朝日町にありますグランフォーレ（ホテル）にて…

この日は、常吉のおじおば夫婦にあたる内路義久しげよ夫妻の次女・しげみ（31歳）が挙式披露宴を挙げる予定になっていましたが、挙式披露宴が始まる前からもめごとが発生したのでありました。

しげみの結婚相手の男性は、親同士のコンカツイベントで知り合った40歳の第１地銀に勤務している銀行員の男性でありました。

恋人を作って結婚がしたい時期に契約社員で収入が低かったので正社員になることができるまでガマンしてコツコツと積み上げてがんばってきたので、４月からは松山の本店で正社員として登用されることになったのを機に結婚することを男性は決めていました。

しかし、義久夫婦は相手の男性が結婚後の住まいは松山市内にありますマンスリーアパートだと言うことを伝えていたのを聞いていたことにひどくビンカンになっていたので消極的になっていました。

結婚相手の男性はどこのどこまでいいかげんなのかしらね…

松山市内に家電家具完備の物件なんてあるわけなないのに、寝ぼけたことを言うてはるみたいね…

本当はかびだらけで毒キノコが生えている風通しの悪い部屋で、水回りにはアリの大群やナメクジがウジャウジャいる部屋に決まっているわよ…

あなた、やめさせましょう…

アタシたちは、相手の男性の言葉のトウイにだまされているのよ…

義久夫婦はしげみの結婚相手の男性が詐欺師だから結婚をやめましょうとしげみに言うたことが原因でひどいもめごとが起こってしまったのでありました。

そのせいで、挙式披露宴の開始時刻が遅れていたので出席しているみなさまの不満が強まっていました。

ところ変わりまして、しげみがいる控え室にて…

義久夫婦がああでもないこうでもないと言いましてゴタゴタを起こしていた時に、ホテルのスタッフさんがあつかましい表情で入ってきたあと、コードレスホンの子機をしげよに渡して出て行きました。

なんなのかしら一体もう…

しげよは、ブツブツと言いながら子機を手に取りまして話しかけていました。

そこでしげよはよくない知らせを聞いてしまったのでありました。